2020年6月4日に第9回日本HRチャレンジ大賞 《イノベーション賞》 を受賞しました。
受賞テーマは「30代カレッジ®」サービスのリリースです。
日本HRチャレンジ大賞とは
「日本HRチャレンジ大賞」は、 “人材領域の果敢なチャレンジが日本社会を元気にする” をキーワードに、人材領域で優れた新しい取り組みを積極的に行っている企業を表彰するものです。経営層や人事部門等が人材領域で積極的にチャレンジする企業を表彰することで、日本社会の活性化促進を目的としています。
主催:「日本HRチャレンジ大賞」実行委員会
後援:厚生労働省、中小企業基盤整備機構(中小機構)、東洋経済新報社、ビジネスパブリッシング、HR総研(ProFuture)
30代カレッジ®展開の背景と受賞理由
『30代カレッジ®』とは、30~39歳までの社会人未経験者、または経験の浅い求職者を対象にした、就職支援サービスです。これは、当社の既存サービスで既に20,000 名以上(※)の支援実績のある『就職カレッジ®』(おもに20代が対象)を30代向けにカスタマイズしたもので、就職講座から集団面接会までをワンストップで無料提供しています。
(※:2005/5/1~2019/4/30の弊社主催の面接会参加人数)
現在30代にあたる方は、新卒時にバブル崩壊とリーマンショックによる不景気の影響を受けた世代で、非正規雇用の多さや、平均年収の低さが社会問題となっています。実際、35歳~44歳のうち不本意な非正規雇用者が約50万人(2019年総務省発表、労働力調査)、30~34歳の家事も通学もしていない無就業者は18万人(厚生労働省「平成 29 年版厚生労働白書」)いると発表されており、政府も就職氷河期世代の就職支援を開始しています。当社においても、正社員雇用を望む30代の方の力になりたいという想いから、2019年より支援をスタートしました。
この度のイノベーション賞の受賞は「就職講座と集団面接会が一体となった就職支援サービス「就職カレッジ®」の上限年齢を29歳から39歳に引き上げるとともに、ターゲットを30代に絞った就職支援サービス「30代カレッジ®」を新たに開設するなど、氷河期世代の就職支援という社会課題の解決に繋がる重要かつ画期的なサービスを展開している」と評価を受けたためです。今後も、本サービスを発展させていくことで、就職氷河期世代をはじめとする30代の方の就職、中間層の採用を希望する企業に貢献します。
30代未経験層を企業が採用する理由は
実際に30代カレッジ®を通じて、30代の経験の浅い人を採用いただいた企業からは、特徴として下記のようなお声をいただいております。
①働くことへの覚悟が20代よりも強い
就職氷河期やリーマンショックを経験しており、自然と打たれ強くなっている。また、仕事があることへの有難みを感じやすい。
②変化に対する柔軟性がある
パソコンやスマートフォンの急速な変化とともに適応してきた世代であるため、環境や時代の変化に柔軟に対応できる。
③周囲とのコミュニケーションがスムーズ
ハラスメントやブラック企業といった言葉を当たり前のように使う若い世代に比べ、先輩を敬う姿勢や上下の人間関係の理解ができておりコミュニケーションがスムーズ。
北菱冷熱株式会社
代表取締役社長 南口元成様
「ジェイックのセミナーを終えた人」を採用すると、受け入れやすいというのがポイントです。当社はルールやマナーを一番大切にしています。ですから、ジェイックさんのセミナーを通して、ルールやマナーなどを学び「あらためて大事さに気付いた」と参加者は言っているので、そこに気づいた人を採用すると、スムーズに仕事が進むというのがありますね。
30代カレッジ®に参加する人はどんな人か
30代カレッジ®に参加して、就職が決定した人たちのインタビューです。
K・Kさん 34歳
カレッジで「自信をつけるためには人のせいにしない」とか、「自分にできることを毎日積み重ねてやっていく」といったことを意識してやっていったら、少しずつ自信がついてきたんです。自分は企業に対して、「経歴ではなく私の内面をみてほしい」と思いつつも、自分は企業を外見でみてるということに気付いてなかったんです。選んだのは自分なのに、人のせいにして逃げていた。それがカレッジでよくわかりました。
A・Rさん 37歳
高校を卒業後、音楽の世界へ進みバンド活動などを通じて世界を見たり、社会経験の入り口を学びました。
その活動も、自分一人で生きて行くには好きに生きられるのですが、実際、年齢を重ねてくると、好きだけで生きるには難しい面もあり、まずは未経験でも働ける場所を探し始めました。これまでのバイト経験などから飲食店での正社員募集へ応募し入社しました。しかし居酒屋を3年つとめた所で、コロナ禍による休業となりました。この休業状態の中で、自分の人生を改めて考え、厳しい状況ではあるものの、今が転職活動のいいきっかけなのでは?と思い活動を始めました。
A・Tさん 31歳
医療専門学校を卒業後、医療系の企業に入社しました。しかし、人間関係が原因で4ヶ月程で退職しました。以後現在の会社に入社するまで3回転職しています。
人間関係が原因で退職する事になって、講習に参加するまで何が原因だったか考える事がありませんでしたが、30代カレッジ®に参加したことで「他責ではなく自責」「感謝する気持ち」が、自分自身になかったという事に気づかされた5日間でした。今まで気づかなかった事に気づかされたり、当たり前だと思っていた事が出来ていませんでいた。講習期間中、グループワークという形で何度も話し合いをする時間は本当に有意義だったと思います。
S・Aさん 33歳
私のように、30代まで人生をふらついた危機感から「今」就職しないとマズい!という仲間が予想以上ににも多かったということが驚きでした。また、講師の方や社員の方々は”ただ”内定だけを取れればいいという上辺だけのような形を取らずに、真摯に会社への就職前と就職後にどういった思考と行動を取るべきかをしっかり伝えてくれたことが印象的でした。
入社後も会社から私に対して、未経験からエンジニアを始めるという事もあって、何かを急かすというも事無く長期的な視点で見て貰えていますので、安心して仕事に取り組めています。
30代カレッジ®のサービス詳細
『30代カレッジ®』は、当社が主に20代向けに無料提供している5日間の就職対策講座「就職カレッジ®」から派生したものです。
講座内容は、「社会で活躍する土台作り」と「自分の軸を考えること」に主軸を置いていて、受講者は「即戦力となるためのビジネスマナー」や「将来設計に合わせた企業選びの軸作り」などを学ぶことができます。また5日間の講座修了後には、約15社の企業と面接できる「集団面接会」を用意しており、講座修了者は書類選考なしでもれなく参加することができます。
なお、『30代カレッジ®』ならではの講義内容として、「経験に関わらず、企業が30代に求める基準は高い」ことを伝え、その上でどう行動していくか、を考えるプログラムを用意しています。また、「今後どうなっていきたいか?」という目標を明確に設定することで、就職に対する覚悟を醸成するような内容にもなっています。
2020年4月以降、新型コロナウイルスの感染予防のため、上記支援をすべてオンラインにて実施しています。オンライン化に悩む企業には、無料でオンライン採用の立ち上げコンサルティングを提供し、オンライン面接のノウハウの提供や模擬面接の実施も行っています。